こばやし方南町歯科かわら版 第1…

こばやし方南町歯科かわら版 第19号

シリーズ(4)口腔疾患と全身…

顎関節症の治療法1ー咬合挙上副子(スプリント)(Ⅰ〜Ⅲ型)

○今回は、顎関節症の第2回目となります。

 顎関節症の発生メカニズムは、昼間のストレスで就寝中に歯を食いしばる 「クレンチング」 により顎関節に異常が発生します。その原因として、日常的に片側で咀嚼する悪習癖、歯の欠如、歯の疼痛や動揺、歯列不正等,種々の問題が挙げられます。 

 比較的多くみられるⅢ型の場合を取り上げます。 

顎関節症の症型分類(日本顎関節学会,2001)

  顎関節症Ⅲ型 (関節円板障害): 関節円板の異常を主徴候としたもの

                  a.復位を伴うもの(正常な位置にもどるもの)

                  b.復位を伴わないもの(正常な位置にもどらない)

  顎関節症Ⅲ型は、顎関節内症とも呼ばれ、そのほとんどが関節円板の前方への転位を生ずるものです。 関節円板が前方に転位するきっかけは、下顎頭が後上方に強く押しつけられるためといえます。

 

咬合挙上副子(スプリント)による治療;いろいろな型のスプリントがあります。下あごを閉じる筋肉(閉口筋)は、むし歯・歯痛・歯の動揺や歯の欠如によって、噛み合わせの高さが低くなればなるほど筋肉の幅が増して筋力が強くなり、また日常的に片側の奥歯で食べ物を噛んでいれば、その側の下顎頭を後上方におしつけることになります。 

この結果顎関節症が発生します。

この顎関節症Ⅲ型の治療法は、 スプリント(咬合床)等を使用した 一次治療 と歯の削合や咬合の再構成(義歯や架橋義歯、歯冠修復などによる噛み合わせの改善や回復)の二次治療に分けられます。

通常は、閉口筋のリラックスをはかり「クレンチング」をなくし、片側咬合を解消するために、スプリントを用いて治療を開始し、症状の程度や発生の原因により,いろいろな治療法を組み合わせて治癒に導きます。

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