こばやし方南町歯科かわら版 第2…
下顎智歯周囲炎はどの様にして、治すのですか?
親知らず(智歯)について、引き続き掲載します。
急性下顎智歯周囲炎の治療は、まず抗菌薬や消炎鎮痛薬を投薬して、腫脹、疼痛、発赤、排膿などの急性炎症を治めます。
抗菌薬として、セフェム系、マクロライド系、ペニシリン系、ニューキノロン系の抗生物質を用います。 消炎鎮痛薬として、ポンタール、 インダシン、カロナール、ボルタレン、ロキソニンなどの非ステロイ系抗炎症薬を主に用います。
急性症状が改善された後、X線写真診断により、保存するか抜歯するかを決定します。
今回は、抜歯することになりました。
水平埋伏智歯抜歯の手順について説明します(1⇒7)
1.下顎水平埋伏智歯
2.埋伏した智歯
3.切開・粘膜骨膜の剥離
4.歯冠と歯根の分割・摘出
5.歯根の分割・摘出
6.粘膜の縫合
7.頬部の腫脹
下顎水平智歯抜歯に続いて生ずる不快症状について
抜歯後の症状 : 抜歯直後には、出血し易い状態がしばらく続きます。
麻酔が切れると同時に痛みが始まります。安静と鎮痛薬の服用が必要となります。周囲の歯肉や頬が腫れる、口が少し開きづらくなる、下唇がしびれる方もいます。
これらの症状は、徐々に良くなり、1週間後には消退します。1か月後には、抜歯創は完全に閉鎖し、半年から1年をかけて骨が再生されます。