こばやし方南町歯科かわら版 第2…

こばやし方南町歯科かわら版 第24号

シリーズ(12)手 術 − 1( …

下顎智歯周囲炎はどの様にして、治すのですか?

親知らず(智歯)について、引き続き掲載します。

急性下顎智歯周囲炎の治療は、まず抗菌薬や消炎鎮痛薬を投薬して、腫脹、疼痛、発赤、排膿などの急性炎症を治めます。

抗菌薬として、セフェム系、マクロライド系、ペニシリン系、ニューキノロン系の抗生物質を用います。 消炎鎮痛薬として、ポンタール、 インダシン、カロナール、ボルタレン、ロキソニンなどの非ステロイ系抗炎症薬を主に用います。

急性症状が改善された後、X線写真診断により、保存するか抜歯するかを決定します。

今回は、抜歯することになりました。

水平埋伏智歯抜歯の手順について説明します(17)

1.下顎水平埋伏智歯

2.埋伏した智歯

3.切開・粘膜骨膜の剥離

4.歯冠と歯根の分割・摘出

5.歯根の分割・摘出

6.粘膜の縫合

7.頬部の腫脹

 

下顎水平智歯抜歯に続いて生ずる不快症状について

抜歯後の症状 : 抜歯直後には、出血し易い状態がしばらく続きます。

麻酔が切れると同時に痛みが始まります。安静と鎮痛薬の服用が必要となります。周囲の歯肉や頬が腫れる、口が少し開きづらくなる、下唇がしびれる方もいます。

これらの症状は、徐々に良くなり、1週間後には消退します。1か月後には、抜歯創は完全に閉鎖し、半年から1年をかけて骨が再生されます。

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