こばやし方南町歯科かわら版 第2…

こばやし方南町歯科かわら版 第26号

シリーズ(7)口腔粘膜の変化 …

これは何ですか? ー悪いものですか!放置しておいてよいですか?ー

口の中の粘膜には、いろいろな変化(病変)が生じます。とくに呼吸器と消化器の入り口である 舌、口唇には様々な症状があらわれます。 

今回は、水疱を形成する病気(疾患)について説明します。

①再発性アフタ

アフタ は、直径2〜10mm程度の円形の痛みのある潰瘍で、灰白色の薄い膜で覆われ、周囲には、幅の狭い紅斑がみられます。不定期に再発を繰り返すものを再発性アフタ と言い、多くの場合、ウイルスの感染により発症しますが、再発の原因は、いまだ不明です。抗ウイルス剤 ・ ステロイド剤軟膏治療などの対症療法を行います。

②口唇ヘルペス

単純疱疹ウイルスの再感染によって生じ、中年女性に好発し、再発を繰り返すことが多く、風邪などの熱性疾患、疲労、月経、紫外線などの刺激が誘因となり発症します。 口唇や周囲の皮膚に直径1〜3mmの周りに紅斑を伴う水疱が生じ、破れて浅い潰瘍 (びらん) となり、かさぶたに覆われて 1週間から10日前後で自然治癒します。

③水痘(水疱瘡)

水痘帯状疱疹ウイルスは、免疫をもたない小児では、水痘症を生じ、成人では、神経節に潜伏していたウイルスの再活性化により帯状疱疹を生じます。 水痘症は、顔面皮膚にかゆみを伴う小水疱が散在性に形成されます。内科や小児科の専門医が抗ウイルス剤、ステロイド剤や軟膏などを投薬して、治療を行います。

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