こばやし方南町歯科かわら版 第3…

こばやし方南町歯科かわら版 第38号

シリーズ(13)口の中の痛み − …

「歯がしみる ・ 痛い」 どうして起きるの?

口の中のいろいろな場所にいろいろな種類の痛みが生じます。

外部からのいろいろな刺激に対して神経が反応を起こします。  

口の中で痛みを感じる代表的な神経は,三叉神経,舌咽神経です。 

痛みは,からだからの危険信号です。          

今回は,歯がしみる(特に象牙質知覚過敏症)について説明します。

 

1.磨耗歯は,歯周病が進んで歯肉が退縮したり,不適切な歯ブラシの使用

によりエナメル質が磨耗・剥離して,象牙質やセメント質が露出して生じます。

 

2.咬耗歯は,歯の強い咬合や歯軋りにより,エナメル質が磨耗して象牙質

が露出した状態です。

磨耗歯や咬耗歯は,冷温刺激や金属刺激,時には食べ物に含まれる甘味,酸味,塩味、辛味の成分が刺激となり,一過性の疼痛を感じます。

 

3.象牙質知覚過敏症のメカニズム: 露出した象牙質表面に開いた歯細管を通し,外部からの刺激が象牙質を通過して,歯髄の神経に伝えられ,反応を起こします。

歯がしみると表現されることが多い様ですが,反応が強い時には激しい痛みとして自覚されます。 (治療法は,次回の予定)

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