こばやし方南町歯科かわら版 第5…
生活習慣病のうち、肥満や痛風などの代謝系の病気について
食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が原因で引き起こされる疾患を総称して「生活習慣病」と呼びます。最近、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が生活習慣病を招くともいわれております。
このうちの代謝系の主な病気には、次のものがあります。
1肥満;摂取したエネルギーよりも運動や労働によって消費するエネルギーが少ない場合には、過剰なエネルギーが脂肪となって皮下や内臓やその周囲に脂肪となって蓄積されるために起こります。肥満は、いろいろな合併症を引き起こします。
2るい痩(やせ);糖尿病や各種ホルモン不足による場合のほか、ストレスや拒食症など精神性の食欲不振により摂取するエネルギーが消費するエネルギーよりも少ない場合に起こります。
3 高脂血症;遺伝的体質に日常生活の習慣が関与し、肥満や運動不足、高カロリー脂肪の食事の取りすぎにより起こります。
4 高尿酸血症(痛風);中性脂肪の増加やプリン体の取りすぎに体質が関与して尿酸の合成が活発になって起こる場合と尿酸の排泄の機能が低下して起こる場合があります。
糖尿病は、生活習慣病の代表的な病気です
糖尿病は、1型と2型に分けられます。
1型糖尿病は、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞の障害が原因で起こります。
2型糖尿病は、インスリン抵抗性が高く、インスリンが効果的に働かないために血糖値が高くなるタイプで、日本人に多くみられます。
糖尿病は、歯周病を重症化します
糖尿病の主な症状は、高血糖、細い血管の詰り、神経麻痺、細胞の変性、網膜
障害などがあげられます。これらによって、容易に感染症や免疫不全を起こし、
口腔乾燥、味覚障害、多数のむし歯、重症の歯周病、歯肉出血、カンジダ症
など、お口の中にいろいろな病気を起こし、日常の生活に障害が生じます。
専門医による糖尿病の治療を受けて、血糖値をコントロールする事が大切です。